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2017.03.30(Thu) COLUMN

セメント男vol.1:女性スタイリストがダサメンから与えられた衝撃

「正直モテる男なんて5分もあれば作れる」

そう豪語するのは、大手アパレル会社に勤める美奈子で、ランチに同期のまみを誘って近頃のダサメンに対する愚痴をこぼしている。

彼女が提言するダサメンというのは、他のブランドに目もくれず、ユニクロに心酔しきっている「全身ユニクロ男」なるものだ。

「別にファストファッションを否定するわけじゃないのよ、私もよく着るし。ただそれだけってのはねぇ・・・」

日頃から様々なコーディネートに触れている彼女は、ひときわ「ダサい男」に厳しい。

ここまで癇癪を起こしているのも先日「全身ユニクロ男」に出くわしてしまったためだ。

しかもその男性はイケメンだというなんとももったいない仕末。

衝撃のオールユニクロ


先日、同期の真美が誘ってくれた合コンで美奈子は衝撃の光景を目の当たりにした。

塩顔男子に目がない美奈子なのだが、そこにいたのはSEKAI NO OWARI深瀬似のイケメン。

ただし、顔だけの。

顔面以外の部分がなんとも残念で、グレーデニムにグレーセーターで灰色満開のセット。

しかも全てユニクロで固め、一言で表せば「全身セメント」といった具合。

もちろん合コンでは会話の内容など入ってくる余地もなく、セメント深瀬くん(仮)のコーディネートだけが頭の中を巡っていた。

しかも4:4の合コンで美奈子を除いた3人の女子はみな深瀬くん(仮)よりもメンノン系コーデをしたインパルス・板倉に・・・

もちろん板倉さん(仮)が場を盛り上げていたので、必然的に会の中心は彼になるわけだが、それでも深瀬くん(仮)が一向に脚光を浴びないのはそのセメントファッションが原因だろう。

 

ユニクロ男の共通点

深瀬くん(仮)ほど強烈な単色コーデはないにしろ、美奈子は他にも全身ユニクロは何度か見ていた。

お店に来るお客さんや街中で歩いている人など、意外とユニクロに心酔している男性は多いようだ。

その中で彼女が見出したユニクロ男たちの共通点がある。

コーディネートで言えば上下ともに自分にフィットしているサイズを選べてない、そしてメンタルの面ではどこか自分を客観視できていないところがある。

深瀬くん(仮)の場合、お世辞にも女性慣れしているとは言えないのに(セメントなのでそんな雰囲気が漂うわけもないのだが)、どうしようもなく学生時代のモテ武勇伝を語る傾向がある。

「自分から人を好きにならない」「高校入学の1学期には12人の女の子に告白された」など。

そう。ダサいだけにとどまらず深瀬くん(仮)には自分好きという危うい一面もあったのだ。

もちろん顔は悪くないので聞いていてそこまで不快ではないのだが、セメントコーデがどうしてもやるせない気持ちにしてくる。

逆に板倉さん(仮)の方はと言えば、女性陣への気配りも細やかで顔とは裏腹にどこか謙虚さを感じさせる佇まいがあった。

要は見た目だけじゃなく、自分の立ち位置さえも客観的に見えていないのが、ユニクロ男の欠点なのだろう。

モテる男になるには


モテるのに必要な要素として女性は特にルックスを重視されるが、それは男性側も大差ない。

初対面で相手の好印象を確認するには視覚からの情報でしかない。

しかも顔だけでどうにかならないのが「印象」である。

「見た目の印象は顔じゃなくて全体のシルエットで決まる」

スタイリストの美奈子が頑なに突き通す持論だ。

だからこそイケメンだけどダサい深瀬くんよりもブサメンでオシャレな板倉さん(仮)に女性は惹かれていく。

雰囲気がどれだけモテにつながるかを美奈子は身をもって体感したのだ。

春から始めるユニクロ脱出計画

ユニクロ男に限った話ではないが、どこか野暮ったさを感じるコーディネートはシルエットが太めだ。

深瀬くん(仮)のパンツもB-Boyかというほどのドカパンの上に黒の大きめのレザーのブルゾンで、せっかくの細身の体型を台無しにしてしまっている。

そんな時手軽にラインを綺麗に見せられるのが、スキニーなどの細身のボトムスやタイトなショップコート。

もしくは毎年トレンドとは別の立ち位置に定着しているテーラードだ。

以上の三点があるだけでモサモサとして印象の深瀬くん(仮)も顔面に合ったイケメンに早変わりである。

今思えば連絡先だけでも交換して彼を自分好みのスタイルに仕上げてあげるのも良かったかもしれない。

しかし、縁というものはたしかに存在する。

件の合コンから3ヶ月後、美奈子は深瀬くん(仮)のコーディネートセンスを激変させるきっかけを掴んだのだ。

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