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2017.08.14(Mon) COLUMN

【Fit in.】Shopping Addiction~本当に着たい服がわからなくなった女~ II

《押し迫る虚無感、クローゼットの中身を把握できない女》


 

NAME:アイサ

AGE:29

WORKING:看護師

 

多忙な主任看護師を務めるアイサは、日々のめまぐるしい業務のストレスを「購買」という形で発散している。

しかもタチが悪いことに、会計の瞬間値段が高ければ高いほど爽快な気分に包まれるというハードな買い物依存症ときている。

わざわざ銀座・青山・代官山・六本木など、ハイブランドが取り揃うショッピングを繰り返しているわけだが、未だ一線は引いて置けている状態にはいる。

というのも、アイサは自身が買い物依存症だということに自覚があるため、ショッピングをする際には必ずカードを持ち歩かないようにしている。

毎回その月に決めた金額の範囲内でキャッシュの買い物をしているため、それこそメディアで取り上げられるような度の過ぎた買い物はしないように、とりあえず細心の注意は払っているつもりだ。

ただ、それだけ気を使いながらも、アイサの家計簿は仕事と買い物を中心に回っている。

出勤時の食事は、基本お昼が自分で作ったお弁当を持参し、朝夜も家で自炊がほとんどだ。

外食は月に2度あるユウリとの飲みぐらいで、買い物を除けば、家と職場にしかいない。

交際して2年になるケイイチとは、看護師の激務で時間の折り合いがつかず、「いつのまにかいなくなっていた」とのこと。

仕事には熱心な姿勢なので、責任とやりがいのある現在の仕事にはそこまで不満がないわけだが、それでものしかかるストレスは小さいものではない。

男との浮いた話もなく、特にコレといった趣味もないため、行き着いたのが買い物によるストレス発散だった。

一応、財布の自制はできているし、自分で稼いだお金を好きなように使っているだけなので、特に問題はない。

ただ、買い物の頻度が増えるたびに、彼女の中ではストレスの弾けと一緒に募るモヤモヤもある。

もともとアイサは洋服が好きで、看護の仕事で息つく暇がない時期でも、その年のトレンドをチェックすることは欠かさないほど。

それに加えて、身長は172cmとモデルのようなスレンダーなスタイルをしているので、様々な洋服が映える。

汗と薬液に塗れた看護服とは違い、私服で出かけること自体が、彼女にとってはドレスアップのような華やかな気分になる。

以前まではクローゼットの中にあるアイテムと照らし合わせてコーデをイメージしたりすることが楽しかったのに、最近では服を買うことがメインになっている。

今では、クローゼットを開いても、いつ買ったのかわからないと言う洋服がほとんど。

特に自分でも引いてしまったのは、3週間ほど前に購入したアースカラーのタイトスカートをクローゼットの奥で見つけてしまったこと。

1万5000円という高価な値段もさることながら、購入してから1ヶ月も経っていない忘れているボケ具合にも呆れてしまった。

さらに問題なのが、爆買いスタイルになったものの、着用頻度が高いものは5コーデでまとまるということだ。

しかも、季節に問わず、アイサが買う洋服はジャンルの絞りがない。

海外のハリウッドスターをモチーフにしたセレブリティな洋服を中心にしたスタイル、流行を取り入れながら定番のアイテムでまとめるキレイ系、時にはまるで変わってカジュアルなスタイルなど、ジャンルの幅がとにかく広い。

年齢によって趣向を変えるならまだしも、間も無く20代を終えるこの歳になってここまでブレることには自分でも違和感を覚える。

「私いったい何が着たいんだろう・・・」

少しづつ募る買い物の虚無感を覚えながらも、しばらくはやめられないと分かっていることにため息が止まらない。

 

〜Shopping Addiction=買い物依存症〜

 

→PART III (just making)


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